データ保護法の導入は概して消費者・企業に様々なコストアップをもたらすとするのが現時点での先行研究の流れになっています(別添)。どのようなプラス効果をもたらしてるのかをどう実証的に示すかが課題となっています。4月2日のフランスCNILの声明もその課題の取り組みの必要性を強調しています。
The economic impact of GDPR, 5 years on
Studying the economic impact of the General Data Protection Regulation (GDPR) in Europe since 2018 might seem like a dispensable exercise : isn't the purpose of...
ちなみに、CNILは「これらのメリットは市場で直接観察できるものではないため、測定は困難である。企業への影響と個人への影響を定量的に比較して初めて、この規制が社会全体の厚生に純利益をもたらしたかどうかを確認(または反論)することができる」と述べています。
残念ながらこれまで日本ではこの分野での分析研究は行われてきませんでした。ぜひ、この分野での議論が行われることを希望します。

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